ロードバイク(BASSOのLOTO)、クロスバイク(プレスポ)乗りのブログ
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作家の梶井基次郎は
「桜の木の下に死体が埋まっていて、
 イソギンチャクの触手のような桜の根が
 死体を抱きかかえ、うじゅるうじゅるとそのエキスを吸っている。
 だからこそ爛漫と咲き乱れる桜は神秘な雰囲気を撒き散らす。
 そうじゃないと桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられない」
と書きました。

桜の持つ妖艶な魅力を感じたことのある僕はなるほどなぁと思いました。

誰も居ない田舎の小川沿いにある桜並木を眺めていたときのことです。
人の気配がなく、桜と自然と自分だけの世界が広がり、生活音も車の通る音もしない。
風がざわめき満開の桜が揺れ、花片がまるで意思を持ったかのように乱れ飛ぶ。
前が見えなくなるくらいの花びらが空中を踊り、はかない美しさをいっそう際立たせる。

桜が舞い散る。ただそれだけの事なのに蠱惑的であらがえない感動があった。



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