
家電メーカーのシャープは業績悪化で苦しんでるが 10数年前は勢いのある会社だった。
当時は薄型テレビ=シャープという印象があったし、シェアも売り上げも絶好調。
飛ぶ鳥を落とす勢いで会社は成長し評判も高かった。工場もバンバン建てた。
学生の「就職したい企業ランキング」ではトップ入りしており、大手銀行やNTTと肩を並べていた。
その好景気な時に知人Aさんは新卒で入社。
周りはとても喜び、友人は「一番の出世頭だな」 家族は「良いところに入れたね」と大絶賛であったという。
本人もその通りだと認めていたし、一生安泰だと思っていた。
しかしその後、シャープの経営はうまいこといかず工場閉鎖や人員削減に踏み切っている。
会社内では暗い空気がたちこめ、Aさんも33才で早期退職することとなった。
「確実なものなどない」
それはAさんも理解していた。潰れない会社、傾かない会社など無いとわかっていた。
でもまさかこんな速さで終わりがやってくるとは。友人や家族も驚くばかりだという。
Aさんは今、ハローワークに通っている。
なんとハローワークにはシャープ社員専用の窓口があるという。
かなりたくさんの元社員が通っているんだろう。
人生はどうなるかわからない。
こういう話聞くと、目の前の小さな事に感謝したくなる。
「今日も事件や巻き込まれず一日を過ごせた。ありがたい。」
当たり前に感じることは 本当は当たり前じゃないんだよな。